ようこそ、ギター同好会へ!

ギター同好会の思い出

記憶が定かではありませんが、われわれが国高に入学した頃のギター同好会は、発足してから2~3年目くらいの頃だったと思います。
「ギターの合奏」というのは、あまり馴染みの無いものでしたが、いつも練習させられた同好会のオープニングテーマ曲は、オーストリア出身のLeonhard von Call(1767-1815)が作曲した「三台のギターのための簡単なトリオ ハ長調 作品26より第4楽章“ロンド”」という曲でした。
われわれが2年生になって、あらたに取り組んだ合奏曲はドイツの大作曲家、Georg Friedrich Handel(1685-1759)の有名な作品「組曲集より "サラバンド" HWV 437」をギター合奏曲にアレンジした曲でした。

写真は左よりHandel、禁じられた遊びのDVD、Leonhard von Call

どういう経緯だったのかわかりませんが、当時、都立昭和高等学校にもギター同好会があって、年に1~2回、合奏曲の合同練習をしていた記憶があります。昭和高校の上級生が「アルハンブラの思い出」というトレモロ奏法のギター独奏曲を弾いていたのを聴いて、驚きかつ激しく触発された記憶があります。
思い起こしてみると、ギターとの出会いは、中学生の頃、学校の映画鑑賞会で観た「禁じられた遊び」の主題曲、ナルシソ・イエペスのギター独奏でした。原曲は19世紀後半にスペインのギター奏者で作曲家のアントニオ・ルビーラ(Antonio Rubira)が練習曲として作曲した「Estudio en Mi de Rubira(別名「愛のロマンス」)だそうですが、3年で転校してきた中学の同級生が、この曲を弾きこなすので感動。見よう見まねでギターをポロポロと練習し始めたのが、そもそもの馴れ初めでした。
日本のフォークソングブームと軌を一にして1966年から、NHKの教育番組で初心者にクラシックギターの弾き方を教える「ギター教室」が始りました。講師の阿部保夫氏が毎回番組の始まりで弾くFernando Sor作曲の「モーツアルト魔笛の主題による変奏曲」なども挑戦してみたい当時の憧れの曲でした。
国高当時の「ギター同好会」の写真や合奏曲の録音が全く無いのが残念ですがで、偶々YouTubeで同じギター合奏曲を見つけたので雰囲気だけでも当時を思い起こして下さい。恥ずかしながら、国高を卒業した年に録音しておいた私の拙いギター独奏曲も何曲か聴いてやって下さい。いずれも、当時、同好会の仲間達が良く練習していた独奏曲です。

ギター同好会 会長 佐々木俊二(5組)
2025.3.20